昔からそうだ。 別に望んでいるわけではない。 ただ、いつもそうなのだ。 あぁ、いつも、いつも。 べつに何ができるわけではないのに。 いや、できることなど何ひとつないのに。 漠然と。只々、漠然と。 なにかしなくては。と思ってしまうのだ。 なにひとつできもしないのに。 それを他人はエゴと云うかもしれない。 それを他人は性癖と云うかもしれない。 それを他人は病気と云うかもしれない。 実際のところ、そうなのかもしれないし 自分自身、そう感じるところもなくもない。 だがしかし。 昔からそうだ。 決して浮ついた気持ちではない。 寧ろ、知れば知るほどに本気になってしまうのだ。 だが、知れば知るほどに我が身の無力を思い知る事になる。 そして、無力感に囚われながら別離となる。 昔からそうだ。 結局、誰ひとりもしあわせにすることはできなかった。 なにを学ぼうと、幾らかけようと、何の役にも立ちはしない。 昔からそうだ。 いつもそうなのだ。 結局、力になることすらできない。 互いに傷を残しながら別れる。 もう、たくさんだ。 なぜ、不幸な女に惚れてしまうのか_。 |