いつも男はそう云う。

男たちはそういう女に惹かれて、やがて夢中になる。

そして一気に燃え上がるけど、冷めるのも早いのよね。

結局、不幸な男は不幸なまま。

不幸な女はより不幸になってゆくのよ。

「私は不幸な女よ_。」

そんなこといってる女は、偽者。

多分、そんな愚痴ってる女は、いちばんしあわせな女かも。

不幸な女っていうのは・・自分で不幸とは云わないわよ。

だって、もっと不幸を呼んじゃいそうじゃない。

だから、不幸な女は自分から不幸な女とは云わない。

いつも男はそう云う。

ここで最後に・・最後の最後で。

私ともうひとりの女と、どっち?

そういう場面で、必ずそう云われるのよね。

絶対にそんなことはないのにね。

「キミならボクなしでも生きていける_。」

必ずそういわれるのよ。

絶対にそんなことないのに。

強いと思われてるのかな。

そんなこと・・ありえないのにね。

いつも男はそう云う。

「彼女はボクが助けてあげないと。」

「助けられるのはボクだけなんだ。」

そう云って・・男たちは私の前から去っていった。

でも、助けてあげたなんて話は聴いた事も無い。

結局、ふたりとも傷つくだけなのよ。

そんなのもうたくさん。






       
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