拷問


和田アキラ BUSY PEOPLE

 その日の午後はホルヘと3人の息子たちを相手につまらないセックスを”奉仕”し、採掘現場の怪我人共を池のワニに喰わせるなど彼女にしてみれば退屈な仕事をしながらも、やがてここに辿りつく新たな囚人についての興味が性的な妄想を掻き立てていた。
 SSの黒人の傭兵が苦虫を潰したような顔をしてイリーアに電話してきた。
「坑道の事故での怪我人のなかに・・例のDEAのエージェントがいまして・・どうしましょうか?」
イリーアは耽美な妄想の最中で無粋な話を持ち出されたことに腹を立てた。
「あの爆破はおまえのやったことだ、後始末までちゃんとするんだよ!」
電話を切るとイリーアの頭にある男の顔が思い浮かんだ。
拉致したDEAエージェント3人のうちの一人。そして最後の一人。
イリーアは下品な笑みを浮かべると、召使の女に指示した。
「最後のDEAエージェントを連れてきな!」

怪我をしたDEAエージェントはワニの池の上にロープで吊り下げられていた。
池には既に投げ込まれた者たちの肉片が散乱していたが、垂れ落ちる新鮮な血の滴に肥大したワニの食欲は更に刺激されていた。
最後のDEAエージェントは全裸にされ、傭兵たちに連れられて池まで来た。
吊られた仲間が絶叫するのをみると抵抗したが、屈強な傭兵たちに殴られ・・
池の柵の際に運ばれたベッドの上に投げ飛ばされた。
四肢をロープで縛られベッド柵に固定され身動きが出来ない。
顎を高く上げて後ろを見ると吊られている仲間が見えた。

「どう?縛られた気分は?フランツ・サンチェス」

イリーアが現れ軍服を脱ぎ捨てた。
唐突に全裸の女司令官が現れたことにフランツ・サンチェスは驚いた。
「さっさとお前が特殊部隊の潜伏先を云わないから、また仲間が死ぬことになるんだよ。
ほら、米軍特殊部隊は何処に潜伏しているんだい?
いったいどんな兵器を配備しているんだぃ?
フランツ・サンチェス答えなさい!」
サンチェスは顔を横に背ける。
「俺は知らない!」
イリーアは剥きだしのサンチェスの性器を無造作につかむと激しくしごく。
「アマゾンのカイマンは他の種とは違って細い顔をしているとは云ってもね。
ワニはワニなんだよ。
知ってるかい?アフリカのブルンジの・・グスタヴってワニを。
ワニってのは喰っても喰っても喰い足らない。
腹がいっぱいでも胃袋の中のもの吐いてでも新たな餌に喰らいつくんだ。
川に流した・・内戦で死んだ多くの者たちの死骸を喰らって6mとも7mとも云われるまで成長したらしいよ。生死は別としても300人も喰ったと云われてる。
300人だよ、300人。
フランツ・サンチェス、おまえはどう思うか知らないが300人ってのは少なくないか?
ここのワニだってそのぐらいヒトを喰ってる。しかも全部生餌だよ。
いやだねぇ、フランツ・サンチェス。
仲間がワニに喰われようとしているというのに。
ペニスをこんなにおっ立てて。
ハハハ。
さぁ、私を満足させてごらんよ。
私を満足させたなら・・仲間を助けてやる。
ほら、しっかり頑張るんだよ!」
イリーアはフランス・サンチェスの上に跨り、自ら腰を振り始めた。
豊かな乳房を自分で揉みながら、息を徐々に荒げてゆく。
「さぁ、もっと硬くするんだ、フランツ・サンチェス!
さぁ、腰を振るんだ、フランツ・サンチェス!
さぁ、もっと腰を振るんだ、フランツ・サンチェス!
さぁ、もっと突き上げろ、フランツ・サンチェス!
そんなんじゃ仲間が死ぬぞ!
仲間がワニに喰われちまうぞ!」
フランツ・サンチェスは顎をあげ頭上をベッドに潜らせて、池の上につられた仲間をみると下半身を締め付けられてゆく快感が全身を包んでゆくような感覚に震えた。

「ほら、もっと腰を振るんだよ、フランツ・サンチェス!
ほら、もっと突き上げてごらん、フランツ・サンチェス!
もっとはやく!
もっとはやく!」

乱れ狂うように叫ぶながら腰を振り続けるイリーア!
仲間の呻き声が聞こえる!
快感に身を捩る自分が情けなく思えたサンチェスは泣きながら腰を激しく振った。

「そうだ、もっと腰を振るんだ、フランツ・サンチェス!
もっともっと腰を振るんだフランツ・サンチェス!
ほらもっと早く!もっと早く!
泣いてる場合じゃないぞ!
ワニが仲間の真下まで来ているぞ!
ほら腰をふれ!
さぁ突き上げろ!」

だがサンチェスは腰を振るのを辞めてしまった_。


するとイリーアはすっくと立ち上がりサンチェスの顎を足踏み上げた。
頭上に縛られて吊るされた仲間が見える・・
その瞬間、5mはあろうかと思われるワニが水面を突き破って飛び上がり
ロープに吊られた仲間の身体に喰らいつきを真っ二つに喰いちぎった。
真っ赤な血飛沫がベッドを染め、イリーアを染めた。
イリーアは高らかに笑った。
再び飛沫をあげてワニは飛び上がり残りの半分を口に入れた。
「さぁ、私で満足できないんなら仕方ない、お前たちで楽しみな!」
傭兵たちに告げるとベッドから降りて歩き出した。
傭兵たちは下品に笑うとズボンを脱ぎだした。

イリーアは召使の女たちに告げる。
「汚れてしまったわ・・身体を洗って頂戴。」



 
inserted by FC2 system 2014090902 LADYROSE ジャングルの挽歌 2