PRISM 1977 "Spanish Soul" 鞭打たれた娘は舌遣いが悪いと舌を抜かれた。 夕方になりダビの船の汽笛が鳴った。 イリーアは美しいブロンドを束ねてまとめた。 軍服に袖を通しベルトを締める。 ブーツのひもを結ぶ。 帽子を被る。 手には鞭。 イリーアはホルヘ・エスコヴェートに電話した。 「DEAが送り込んだ刺客を捕らえました。 米軍の特殊部隊がすぐそこまで迫っている可能性があります。 おそらく反乱分子に武器供与をしています。 今からその刺客を取り調べます。」と。 するとホルヘ・エスコヴェートは11時にはこちらに来るという。 小心者が・・・。 それまで2時間はある。その間にたっぷりと楽しませてもらうわ。 ダビはイリーアに一礼するとイリーア専用の「取調室」のドアを開けた。 両手を縛られ天井から吊られた全裸の女。 黒い髪。まるで闇のような黒い髪。 故郷ドイツの冬を思わせるような雪のような白い肌。 余りに華奢過ぎるその身体_。 だが形の良い胸のふくらみ。 締まった腿から続く臀部も小さいながら形は理想的だ。 そして背中に彫られた白い薔薇の入れ墨_。 東洋人の顔立ちは・・どれも同じに見える・・が韓国人とは思えなかった。 品の無い顔ではない・・ひょっとして日本人? まぁどうでもいい。 これがあのLADY ROSEなのか? 途切れそうなほど小声で呟くようになにやら歌を歌っている・・。 「ほう観念したのかい。いったい何の歌だぃ?!」 イリーアは尋ねるが吊られた女は歌い続ける。 「2日前からズッとこの歌を歌い続けているんですよ。」 ダビが口を出すとイリーアはダビに尋ねた。 「なんの歌よ?」 「さぁ・・あっしにはわからないですねぇ・・。」 なんの歌にせよイリーアの興味をそそるものでもなくダビを追い払うようにドアに向かわせた。 「よくやった。ダビ、今日はゆっくりと休んでくれ。 なんなら池のふちのベッドで縛られてるDEAと遊んでやってくれても構わんぞ。」 「あっしはそっちの趣味はないんですよ。」 ドアを閉めるとイリーアは吊られた女の顎を鞭の柄で持ち上げた。 |
「LADY ROSE、噂に名高い女殺し屋。 なぜこんなアマゾン川の奥地に・・まさか観光でもあるまい。 さぁ、ジャングルに潜伏した米軍特殊部隊は何処に隠れているんだい? さっさと答えれば手荒な真似はしない、答えなさい_。」 小声で歌い続ける女の顔は確かに整っている。 この顔で、この乳房で、この尻で男たちを狂わせたのか_。 鞭で叩いてしまうには勿体ない程美しい肌。 あぁ蚯蚓腫れなど作ったら、別な楽しみが出来ないだろう。 イリーアは舌を伸ばして女の顔を舐めてみた。 無表情なまま女は小声で歌い続ける。 耳を舐めてみる。 首を、脇を舐めてみる。 うんともすんとも言わない。 唄い続ける女にイリーアは、訝しがりながら、女の乳房を強引に揉みしだき、乳首に吸い付いた。 するとかすかに震えた。 ハハハハ、感じるんだね? そうかい有名な殺し屋でも 女の部分は感じるんだねぇ イリーアの性器は淫汁に塗れた。 滑車を回しロープから女を解くと手錠をつけたままベッドに押し倒した。 「さぁ、お楽しみの時間よ。」 軍服を脱ぐと鰐皮をなめしたボンデージルックになったイリーアは木製の30センチ大のハリガタの付いたペニスバンド を下半身に装着すると、女に跨り顔を近づけた。 「いいかいこのハリガタはこのあたりにだけ生息する木で出来ている。この辺りの村の男たちは三カ月近く長ければ 半年近くジャングルの中を狩りをして家を離れるらしいんだがその間残された女たちはこのハリガタで楽しむらしいんだ。 この木は柔らかいながらも芯のしっかりした木材でね。しかもこう上下に動かすとある液を分泌するんだよ。 とても気持ちが落ち着いて素直になんでも喋るようになる薬をね・・それをあんたの女の部分で試してやるよ。 そしたら正直に話すようになるだろうよ・・。」 女の性器に舌を這わせ唾液を周りに塗りたくり、舌先を硬くして女の部分を刺激すると 愛液が薄らと流れ出てくるのを舌先で感じた。 そうさ、女はここで感じるものさ_イリーアはそうつぶやきながら腰を前に突き出し、ハリガタを女の陰部に挿入した。 ゆっくりと徐々に深く深く奥に挿入してゆく。 段々とリズミカルに腰を前後に振るイリーアは被っていた帽子を脱ぎ捨て美しいブロンドの髪をふり乱した。 さぁ、どうなんだい、善がってみな! ほら、喘ぎ声を聞かせてみな! 可愛らしい喘ぎ声を! さぁ仰け反ってみな! お前の淫汁をぶちまけてごらん! さぁ、世界最高の女アサシン! 私の身体の下で嘶いて見せな! イリーアは女を逝かせようと必死に腰を振るが、女は声を押し殺すように 歌を止めようとしない。 さすがにイリーアは激昂し女からハリガタを引き抜くと女の尻を力づくで引き寄せた。 「しぶとい女だ、アナルから攻めてやる!」 イリーアの不敵な笑いが響いた。 |
そのとき、女の反撃が始まった_。 細く長い足を後方に蹴りだしイリーアの顔面に蹴りをいれた。 ベッドからイリーアが転げ落ちるやいなや、ブロンドの髪を毟るように引っ張り、驚きのあまりあんぐりとあけた口に 巨大なハリガタを力任せに一気に押し込んだ。喉までハリガタを突っ込み、そのうえで膝でイリーアの喉に蹴りを入れた。 口腔と鼻腔から一気に血を吹き出しイリーアは床に伏せった。 女は歌を口づさみながらイリーアの来ていた軍服を着こみイリーアの所持していたベレッタを二挺ベルト に挟み込んで更に部屋を物色する。 引き出しの中のダガーナイフ。 壁の棚に置かれた自動小銃K-VAR AKU94。 オイル・ライター。 イリーアの「取調室」の窓から外を覗く。 夜の「要塞」は「囚人たち」を地下牢に閉じ込めてひっそりと静まり返っている。 池のそばのベッドで呻いているDEAエージェントだけ。 見張りのSS達も酒に酔ってほとんど寝ている。 女はドアを開けると、外ではダビが銃を構えていた_。 女はダビと目が合うと小声で歌いながら右手でDEAエージェントフランツ・サンチェスの方を指して二度手を握る。 ・・・するとダビは小さく頷き、フランツ・サンチェスの方に走っていく。 女は地下牢に向かい寝込んだ見張りの傭兵の喉をダガーナイフで切り裂き、「囚人」たちの閉じ込められた牢の鍵を開けてゆく。 ダビは全裸のままSSの傭兵たちに犯されつづけ気を失ったフランツ・サンチェの四肢を縛ったロープを斬り自由にした。 「おいフランツ・サンチェス、そのままカマを掘られ続けるか?それともDEAエージェントに戻るか?」 フランツ・サンチェはぐったりと伏せていた顔を持ち上げると、ダビの痘痕面が見えた。 「俺はダビ、お前さんの御仲間だ。いま女が囚人たちを解放している。看守の傭兵たちは酔って寝ている。 合図を待って反撃を開始する。準備はいいか?」 血の気の失せていたフランツ・サンチェスの目は赤く充血した。 「俺にも奴らをぶち殺させろ!」 ダビはフランツ・サンチェスに自動小銃を手渡した。 ふたりはダビの指示の元、武器庫のドアを開けた。 女は解放した囚人たちを連れて武器庫でフランツ・サンチェスとダビに合流した。 囚人たちに武器を配りながらダビはフランツ・サンチェスに指示をする。 「ドンパチが始まったらお前は無線室を占拠して、前線司令部に連絡しろ。 コールサインはホワイト・スネイクだ。爆撃要請だ、いいな。」 「あぁ」 「俺はリン鉱山の施設を爆破する。 そうすればアトは援軍が其処を目印にここいら一帯を石器時代に戻してくれるだろう。 爆撃が始まったら皆を連れて川の対岸まで泳げ!」 「この女は?」 フランツ・サンチェスはダビに尋ねると、ダビは顎をあげた。 「・・とにかくは俺達の味方だ・・。」 女はフランツ・サンチェスの顔を見るとダイナマイトを渡しながら云った。 「まだ男なら・・キメるときはキメな!」 フランツ・サンチェスは大きく頷いた。 「要塞」の門が開き、ホルヘ・エスコヴェードのロールスロイスが入ってきた。 役者は揃った。 女はまた歌を歌い始めた。 |